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Science Fair Project

  • 執筆者の写真: Atsuko Nagasawa
    Atsuko Nagasawa
  • 2015年2月2日
  • 読了時間: 3分

Aloha! 長男10歳、こちらで5年生、小学校最高学年です。 5年生になると、Science Fair Projectという一大プロジェクトに半年ほどかけて取り組みます。 今日はScience Fair Projectについて。

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簡単に言うと要するに「自由研究」みたいなものなんですが、アメリカの学校ではごく一般的に行われるプロジェクトのようです。 一応Scienceということで、“科学的”な実験テーマを自分で設定し、そのテーマに基づいて実験を行い、その結果をボードにまとめて発表する、というもの。 発表に向けて、半年かけてまとめていくわけですが、これまた小学生とは思えないほど高度なまとめ方が求められます。 実験のAbstract(概要)から始まり、Purpose(目的)、Hypothesis(仮説)、Background Research(実験に必要な調査とその情報源)、Materials/Procedure(実験に使用した材料と実験方法)、Data(データ)、Results/Conclusions(結果と考察)という項目ごとにまとめさせていきます。そして、それを自分なりにボードにまとめて、見る人たちにプレゼンするんです。 ・・・いやぁ、高度! こんなこと、大学生でもやったっけ??と記憶をさかのぼって考えちゃったくらいです。笑

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Science Fair当日は、カフェテリアに全員分のボードが並べられ、生徒や先生、父兄などが自由に見て回れる形式で発表が行われます。 生徒達は自分のボードの前に立って、見に来た人たちに向けてプレゼンをし、質問があればそれに答えます。 もちろん、私も見に行きましたが、どれもとても興味深くて、素晴らしいものでした。 まずテーマが様々でとっても面白い。 たとえば「どのエサが一番魚が釣れるのか?」「運動神経は練習すれば良くなるものなのか?」「どの歯磨き粉が一番きれいに磨けるのか?」「カビは家の中と外とではどっちがたくさん生えるのか?」「どの液体が植物を一番育てるか?」などなど・・。ちなみに、我が息子のテーマは「本当に牛乳は骨を強くし、コーラは骨を溶かすのか?」でした。

それぞれのテーマは、小学生が自分なりに興味を持った、小学生らしい微笑ましいものばかり。そのどのテーマに対しても、きちんと仮説を立てて実験をして結論が導かれているのがまたすごい。

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そして何と言っても彼らのプレゼン力! ボードを指差しながら、見ている側に仮説を立てさせたり、時にはボードには書いていない膨大なデータが書かれたノートを見せながら、本当に上手にプレゼンしてくれるんです。 この日は授業もなく、1日中Fairに訪れるお客様に対してプレゼンをします。そうして何回も何回も繰り返し説明することで、プレゼン力が培われるという仕組み。いやぁ、本当によくできています。 このScience Fair Projectに提出されたプロジェクトは、先生ではなく、科学者たちが採点をします。優秀なプロジェクトは学校の代表としてハワイの大学で更に発表の機会が与えられるようです。 小学生の好奇心を応援しがら、自分なりに考えさせ、統計立てて発表させる。 うぅーん!とうなるほど、興味深い、とても良い教育だと思ったわけです。 みなさん、どう思われますか~? Mahalo!!

 
 
 

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