親の学校ボランティア、日本とハワイとの価値観の違い
- Atsuko Nagasawa
- 2016年5月8日
- 読了時間: 3分
こちらでは子供が通う学校への寄付やボランティアを求められることがとても多いです。
年度はじめには、
教室へのキッチンペーパーやワイプス、ハンドソープへの寄付はもちろん
最低100ドルの寄付金が必要だったり、
暑い夏が続いた年は扇風機の寄付のお願いがきたり。
遠足の付き添いのボランティアもあれば、
宿題の丸付けをのお手伝いもあれば、
ハロウィンの時には教室のデコレーションのお手伝いもあれば、
キンダーの教室などでは、毎朝教室の窓を開けるボランティアもあります。
毎日のことでもそうですが、学校で行われるイベントなどはとくに、
親のボランティアなしでは成り立ちません。
イベントのセットアップや片付けはもちろん、
子供たちが出すブースのお手伝いは全員がボランティアマストで手伝います。
こんな感じで、日々学校に行ってボランティアするのが当たり前なので、どうにか逃れよう、逃れようとしても無駄、というか、そう言ったマインドが親にはありません。
毎週土曜日の日本語補習校についても同じです。
しかも特に補習校なので、先生の数が足りているわけでもなく、
校舎も借用校舎での授業という状態なので、
親が積極的に学校へのボランティアに参加すること、というのが子供を補習校に通わせる際の絶対条件になります。
入学の際にサインさせられるほどです。
各クラスごとにクラスペアレンツと呼ばれる保護者代表のようなものがあるのは日本も同じですよね。
その他、図書室の貸し出し業務もお当番でお手伝いしますし、校舎の何箇所かで生徒が危ないことしていないかなどを1日見守るウォッチング当番というのもあります。
運動会も親がお手伝いしたり、年に1回のお祭りなどは保護者が中心になって企画運営します。
それでもやっぱり、毎年その係になるのは、どうにか避けたい、、と思うのが、保護者の常。笑
立候補がなければ、毎年くじ引き、というシステムで決めます。
今年、私はくじ引きで真ん中の子のクラスペアレンツが大当たり、そして長男が卒業する今年は謝恩会委員というものに立候補してみました。
子供たちが日々現地校と日本語の補習校と両方の勉強や宿題をがんばっている中で、
親の私もがんばるぞー、と心を新たにしたわけですが、先日友人から面白い話を聞きました。
「こういう係をやりたくない人って、本当にやりたくないんだよね」と。
日本から来たばかりの保護者の方に多い傾向なのだとか。
「日本では学校へのボランティアというのがアメリカほど盛んじゃないし、一度なっちゃうとものすんんんごい大変だっていうでしょ?だから、学校の係をやるというのがちょっと怖いんじゃないかなー」
なるほどーーー。
確かに、日本の学校で係と言えば、PTAとか保護者会とか、そういうものすんごい大変そうなものがまず思い付きますよね。
学校のPTAになっちゃった、なんて言ったら「ひえー、大変!!」みたいな。笑
ほんのちょっとしたことでも親がボランティアしたり、
先生のお手伝いを気軽に申し出たり、そういうことで成り立っているのが当たり前だと、
先生におまかせ、という意識もなくなり、
一緒に子供たちの教育にあたっていく意識になっていきます。
それはとても良い文化なのではないかと。
ハワイの小学校教育。
知れば知るほど、本当にすぐにでも取り入れたらいいんじゃないか、と思うことがたくさん、です。
やっぱり国のこれからを担う子供の教育には、学校や先生がしっかりやることはもちろんのこと、
親も全員参加でやれることを少しずつやった方が絶対いいに決まってる!・・としみじみ思うわけです。
みーんなで子供を育てていこー!おー!
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